2022-03-04 『生きている』の謎 人生の謎解きシリーズ 誰もが体験している『生きている』という状態。 でも私たちは『死』とは何かを 本当のところまったく知らない。 一般的な『死』とは『肉体の死』のことだけれども 『肉体の死=体が動かなくなった状態』になっても 体をたんなる器として使っていただけの 『もともとの自分』に死は無いとしたら、 つまり『本当の死』というものを知らないとしたら 私の思っている『生きている』とは いったい何を言っていることになるのだろう? たとえば誰かを殺してしまったとして、 殺しても実はその人は『死なない』としたら ぞっとしないだろうか? その人はどこにいるのだろうか? ✎︎____________ 私は気づいたら『私』だった。 いつの間にか、今の体に宿っていた。 『心臓を止めてください』 と言われても私は自分の意思で止められない。 自分の意思にまったく関わらずに動いている細胞を 本当に『自分のもの』だと言い張れるだろうか? 複雑怪奇なこの体の構造を 私は自分で創り出したわけじゃない。 『人間の力では到底創り出せない圧倒的な自然』を 私たちは大昔から畏怖してきたけれど、 一番身近な『自然』は、この肉体だとしたら? そもそも自分の体を 細胞レベルで自分の思い通りにできない時点で 私は『自分を自分の力で生かしている』と 言えるだろうか? じゃあ何が私を動かしているんだろう? 『生きている』って、果たしてなんだろう? 『生きている』のは、つまらないことだろうか? それとも『生きている』というのは、 素晴らしいことだろうか?